エッコ チェンバー 地下

─ €cco ₵hamber ฿asement, Vaporwave / Đésir đupłication répétition ─

Entries from 2020-08-01 to 1 month

鬱: Pink Album, Blue Album (2020) - ピンクなきみに ブルーな牧人型統治

鬱: ・薔薇綺麗躊躇網羅就職痙攣蝋燭鷹麟爨齉馕龘爨齉龘・(Pink Album) (2020) - Bandcamp 《鬱》を名のるヴェイパーウェイヴ・クリエイターは、中国の秦皇島市に在住を自称。そしてそれ以外のことは、何ひとつ明らかでない。 てゆうか〜。この鬱氏のBandcam…

V.A.: Quarantine Doom jazz vol. 2 (2020) - 隔離され たった独りの ダークジャズ(五七五)

V.A.: Quarantine Doom jazz vol. 2 (2020) - Bandcamp 在イタリアを標榜する、《Signora Ward Records》。これは、全般的にはビザール変態インダスノイズ系の、きわめてアレっぽいレーベルだと認識されている(☆)。いや、インダスノイズをご愛好の方々の見…

b o d y l i n e: Twinkly (2016) - 安楽さをきわめた輝かしいチルアウト空間の幻影

b o d y l i n e: Twinkly (2016) - Bandcamp 《b o d y l i n e》は、イタリアの人とだけ伝えられるヴェイパーウェイヴ・クリエイター(☆)。2012年あたりから活動中で、確か2年ほど前から名前の表記が、《bodyline》へと変更されている。そしてそ…

花月仁『ゼウスの手』 - オレたちの《真の闘い》はこれからなんだろうか?

花月仁『ゼウスの手』 - ヤンマガWeb 『ゼウスの手』という、バイオレンスでファンタジー的なアウトロー劇画。いま調べた限り、2017-19年、eヤングマガジンに掲載。単行本はヤンマガKCスペシャルとして、全3巻(☆)。これが実に殺バツとしてグロい物語だった…

“サンプリングは神”なのか? - そしてDMT Tapes FLの苦境、そしてヴェイパーウェイヴ

Dan Mason: Forever Nothing (2020) - Bandcamp 《Dan Mason》というお人は、ヴェイパーウェイヴというよりフューチャーファンクのスター的クリエイター、そのひとり(☆)。そしてその人が昨日くらい、こういうメッセージをツゥイッターに投稿していたんだ(…

横山智佐&帝国歌劇団: 檄!帝国華撃団 (1996) - 正義の終わり と 自警団ワンダーランド

横山智佐&帝国歌劇団: 檄!帝国華撃団 (1996) - Soundcloud, YouTube 何をどうまちがったのかとうとつに、むかぁ〜しのビデオゲーム『サクラ大戦』(1996, セガ・エンタープライゼス)のテーマソングのお話なのですっ。 とはいえかなり有名なタイトルだし、…

クリチバの地下鉄: hypnagogie (2020) - 非在のチューブウェイの憂愁

クリチバの地下鉄: hypnagogie (2020) - Bandcamp 《クリチバの地下鉄》は、ブラジルのパラナ州在住を主張するヴェイパーウェイヴ・クリエイター(☆)。そして、〈クリチバってどっかの地名だったような?〉って調べてみたら、そのパラナ州の中心…

V.A.: Dub Waves on Proton Radio (2016 -) - ダブっ ダブダブっ、ダブぅうぅ〜

V.A.: Dub Waves on Proton Radio - Soundcloud 《ダブテクノ》という語をヨコ文字で書くときに、“Dub”と“Techno”の間はどうしましょう? 現況はどうかというと、くっつけ・スペース・ダーシと三つの表記が併存し、統一されそうな気配がてんでない。 そんな…

meeting by chance: Inside Out (2016), Thievery Corp.: Saudade (2014) - いやらしさが、正義。

meeting by chance: Inside Out (2016) - Bandcamp この2020年8月の、どうしようもない猛暑の中で──いや、別に暑くない地域もどこかにはおありでしょうが──、ちょっとでも涼しくなりそうなサウンドを、捜索し探求しているオレたちなのだった。 かといって、…

Hawaiian Slack Key Guitar Masters from Dancing Cat Records - 《楽園》へぇ〜、よォこそぉ〜

V.A.: Hawaiian Slack Key Guitar Masters, Vol. 1 (1995) - Bandcampスラックギター入門に最適と考えられる 《ハワイアン・スラックキー・ギター》について、何かをご存じの方々も多いとは思うんだけど。でもまず、ちょっとだけ関係あるような(ないような…

Tristan Eckerson: Decades (2020) - 背中まで約30分、21℃の音楽

Tristan Eckerson: Decades (2020) - Bandcamp 《トリスタン・エッカーソン》は、米オハイオ州シンシナティ出身のピアニスト/作曲家(☆)。年齢とかは分からないが、2016年くらいからのリリース歴があるもよう。主に、カーム(calm)でトランキル(tranquil…

Dana Gavanski: Wind Songs EP (2020) - あなたは私を所有していない

Dana Gavanski: Wind Songs EP (2020) - Bandcamp 《ダナ・ガヴァンスキ》は、セルビア系カナダ人の女性シンガーソングライター(☆)。2020年3月に、27歳でアルバムデビュー。〈モントリオールの大学の最終学年のとき、歌いたいという幼少時からの想いをフと…

Babbling Corpse: Please be patient, someone will be with you shortly (2020) - われ買うゆえにわれ在り

Grafton Tanner: Babbling Corpse (2016) - John Hunt Pub. 《バブリング・コープス》は、英国の人だと自称しているヴェイパーウェイヴ・クリエイター(☆)。たぶんこれまでに、2作のアルバムを発表。その新しいほうの2020年の作品が、いまご紹介する「しば…

Infinity Frequencies: Between two worlds (2018) - そこはかとなくそこはかと呼ぶ声

Local News (Infinity Frequencies): Channel 8 (2012) - Bandcamp 《インフィニティ・フリケンシーズ》は、京都在住と称するヴェイパーウェイヴ・クリエイター(☆)。ヴェイパーの立ち上がり最初期からの、きわめて重要なプレイヤーとして知られる。 またイ…

西馬ごめゆき「性欲がやばすぎる女博士と性欲がやばすぎるロボット」 - 男の性欲/マシーンの性欲

西馬ごめゆき「性欲がやばすぎる女博士と性欲がやばすぎるロボット」 - 少年ジャンプ+ 〈性欲がやばすぎる〉というタイトル自体がヤバすぎるようにも思える、少年ジャンプ+掲載の読みきりギャグまんが、「性欲がやばすぎる女博士と性欲がやばすぎるロボッ…

Arca: Mutant (2015), KiCk i (2020) - アニメにしないと、ヤツらが来る。

Arca: Mutant (2015) - YouTube ヴェネズエラ生まれでアメリカ育ちの女性、アレハンドラ・ゲルシさん。現在は《アルカ》を名のりバルセロナをベースに、シンガーソングライターとして活躍中(☆)。そして2014年の1stから現在までに、4作のアルバムを発表。そ…

haircuts for men: EARLY TAPE WORKS (1981-1984) VOL.1 (2019) - オトコは黙って髪を切れ

haircuts for men: EARLY TAPE WORKS (1981-1984) VOL.1 (2019) - Bandcamp ヴェイパーウェイヴのクリエイターらがスゲーいる中で、オレがついついヒイキしてしまう《ヘアカッツ・フォー・メン》(☆)。さてこのアルバム、触れ込みを信じると、ヘアカッツ=サ…

ボードリヤール「なぜ、すべてがすでに消滅しなかったのか」(2009) - 感想文その2, カーニヴァル&カニバル(食人)

ジャン・ボードリヤール「消費社会の神話と構造(新装版)」(訳・今村&塚原) - 紀伊国屋書店 また私ごとで恐縮なんスけど、パソコンのOSインストールにやたら時間がかかってくさる──、その間の気晴らし的な読書、ボードリヤール「なぜ、すべてがすでに消…

Damon Wild: Acid Wave Podcast #14 (2017) - ただ考えもなくツララをそこに

Damon Wild: Acid Wave Podcast #14 (2017) - Soundcloud / YouTube デーモン・ワイルドはニューヨークのテクノ(アシッドハウス)系DJ/クリエイター。1990年代中盤から活躍中。かつ、SYNEWAVEレーベルのオーナーでもある(☆)。いま彼がどれほど有名かは知…

ボードリヤール「なぜ、すべてがすでに消滅しなかったのか」 - 感想文その1, 愚劣さと陶酔のカ〜ニヴァル!

さいしょに私ごとで、恐縮なんスけど。パソコンの再構成、およびLinuxのインストールでつまづいてしまった結果、この記事はいつもと違う環境で書いてんでぇース。 まあ、ふだんからアタマがいい感じのことは書いてないんで、とくに何も変わらないとも言えな…

日向奈くらら/石川オレオ「私のクラスの生徒が一晩で24人死にました。」 - だからといって、どうしろと?

そのタイトルがあまりにもショッキングなホラー作品、「私のクラスの生徒が一晩で24人死にました。」。これの原作小説は2017年に出ているもので(☆)、そのコミック版がいま、コミックウォーカーにて掲載中。もっか、その第4話の前半までを拝見したところ。 …