エッコ チェンバー 地下

─ €cco ₵hamber ฿asement, Vaporwave / Đésir đupłication répétition ─

Soundtrack

ツイン・ピークスに捧げる Vaporwave 等 - 焦がれつづけよう、《世界一美しい死体》

V.A.: Sounds from the Black Lodge, A Tribute to Twin Peaks (2019) - Bandcamp 《NO PROBLEMA TAPES》は、チリのヴェイパーウェイヴ関連のレーベルです。ラテンアメリカのヴェイパー系レーベルとしては、ここ数年もっともアクティブな部分だと見られるで…

Jorja Chalmers: Midnight Train (2021) - 赤いカーテンの彼方に、永遠(とわ)に…

Jorja Chalmers: Midnight Train (2021) - Bandcamp 《Jorja Chalmers》──ジョルジャ・チャルマーズさんは、英ロンドンを拠点に活動している女性歌手、そしてサックス等のマルチ演奏家です(☆)。 そしてご紹介する『ミッドナイト・トレイン』は、この方のセ…

V.A.: NOBODY HERE, The Story Of Vaporwave (2020) - そして 反復され 続ける

V.A.: NOBODY HERE, The Story Of Vaporwave (2020) - Bandcamp フラミンゴという鳥が、なぜなのか、ヴェイパーウェイヴ or フューチャーファンクのシンボルとして、扱われます。そして《My Pet Flamingo》を名のっているのは、英ウェールズの実績あるヴェイ…

ウータン・da・ウータン: さいごに1996年のくちづけを。 (2021) - セカイ系の終わり と 美少女ワンダーランド

ウータン・da・ウータン: さいごに1996年のくちづけを。 (2021) - SoundCloud たったいま現在のフレッシュでホットな話題であるらしい、何か劇場版のアニメーション大作があります。 20世紀の末から実に長く続いているシリーズの、リメイク版の完結編である…

ファーガソン『憎悪の世紀』, 森恒二『創世のタイガ』 - オレは狼、私はポメラニアン(座敷犬)

ニーアル・ファーガソン『憎悪の世紀』(2007) - ハヤカワ・オンライン ニーアル・ファーガソンによる大部の著作、そしておそらく一定の話題の書であった、『憎悪の世紀 - なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか』(上下巻, 2007, 訳・仙名紀, 早川書房)。…

“riA” lanigirO kcartdnuoS (2000), Vaporwave edit - どろり濃厚 泣きゲーの味 おこめ券

“riA” lanigirO kcartdnuoS (2000), Vaporwave edit - SoundCloud / BitChute ごく最近のことですが、私の友だちのような人が、ある20世紀末のエロゲのサウンドトラックがすばらしいと、教えてくれました。確かに楽曲はいいのですが、しかし音質的に改善…

横山智佐&帝国歌劇団: 檄!帝国華撃団 (1996) - 正義の終わり と 自警団ワンダーランド

横山智佐&帝国歌劇団: 檄!帝国華撃団 (1996) - Soundcloud, YouTube 何をどうまちがったのかとうとつに、むかぁ〜しのビデオゲーム『サクラ大戦』(1996, セガ・エンタープライゼス)のテーマソングのお話なのですっ。 とはいえかなり有名なタイトルだし、…

Hal Willner: Amarcord Nino Rota by V.A. (1981) - マンマ・ミーアのぬくもりへと還る《道》

Hal Willner: Amarcord Nino Rota, performed by V.A. (1981) - Bandcamp ニーノ・ロータの映画音楽には、うちら人間のいちばん弱いところをワシづかみにしてくるような性格がある、ような気がする。その弱いところって何なのかって、いま急に考えれば、根源…

The Album Leaf: In a Safe Place (2004), OST (2020) - ひそやかな人気 とあからさまな名声

The Album Leaf: In a Safe Place (2004) - Bandcamp アンビエントっぽいポストロックのバンド、《ジ・アルバム・リーフ》(☆)。バンドと言ってもその実体は、ジミー・ラヴェル(Jimmy LaValle)という一個人。ワリと眠たぁ〜い音を常に出していて、イイん…

Mogwai: ZEROZEROZERO (2020) - モグ モグ モグ、モグっ モグぅ〜

Mogwai: ZEROZEROZERO (2020) - Bandcamp 《モグワイ》というバンド、スコットランド出身で1996年デビュー(☆)。そして翌97年の1stアルバム“Mogwai Young Team”ですでに、《ポストロック》みたいな世界の頂点に立ったと言える、結果論で。 いっぽう自分が東…

Julee Cruise: Three Demos (2018), Chrysta Bell: This Train (2011) - D.リンチが魔法をかけた歌姫たち

Julee Cruise: Three Demos (2018) - Bandcamp 一部というにもいいところだが、われわれの一部は永遠に、「ツイン・ピークス」(1990)の世界から逃れることはできない。身はどこに置いていても、心の一部を、あの田舎町に残したままだったりしているもよう…

エキゾチカ/モンド/ラウンジ - 《陰》の流れ 〜 ネタ系音楽の源流・現状・展望ら、2 of 3, モンド

Riz Ortolani & Nino Oliviero: More from “Mondo Cane” OST (1962) - YouTube 現在のわれらのヴェイパーウェイヴへと続いているかも知れない、チン奇な音楽の流れをたどるシリーズ記事。前回の第1話、《エキゾチカ》から続く(★)。そしていまわれわれは、…

V.A.: Jazz on Film... The New Wave (2017) - 調べてみよう! ダーク(/ノワール/ドゥーム)ジャズのルーツ

V.A.: JAZZ ON FILM... THE NEW WAVE (2017) - Bandcamp香気高きフランス美人女優ジャンヌ・モロー、それにセクハラ攻撃をかますマイルスさん! なぜかココんちの記事らの中で、ちょっと相対的にアクセス数が多いっぽいのが《ダークジャズ》の記事(★)。い…

書評:ジョン・マウチェリ「指揮者は何を考えているか」(2019, 白水社) / ハーマン「サイコ組曲」 by マウチェリ

マウチェリ「指揮者は何を考えているか - 解釈、テクニック、舞台裏の闘い」(2019, 白水社) ジョン・マウチェリ「指揮者は何を考えているか」、これは図書館でたまたま目についた本だけど興味深かった。けっこうその内容が頭にこびりついているので、記憶…

新春・個人的ロードショー「シン・ゴジラ」(2016) - あまりにも伊福部フォーエバー、または 国策的スペクタクルの光と影

よくまあテレビでやっている「新春名作ロードショー」みたいな企画、その個人的な挙行として「シン・ゴジラ」(2016, 東宝映画)を見た。以下はその感想。ただし落ち着いて鑑賞できるような環境がなく、しかも登場人物らの早口がものすごくて、せりふらが半…