Entries from 2019-01-01 to 1 year
ブライアン・イーノ「アンビエント1:ミュージック・フォー・エアポーツ」(1978)。それは《アンビエント・ミュージック》の第一号でありかつ、いまだ超えるもののない、そのジャンルの最高傑作。……ここまではいいね?そしてそのアルバムの、ご本人によるラ…
オープンソースのMP3エンコーダ、“LAME” ◇まず、固定ビットレートのMP3について。192kbps以上のMP3とロスレスの音声、それらを聞き分けできる人間は、“原理的に”存在しない、とか。もしそれが存在したとしたら、一種のエスパーなのだろうか。いっぽう常人ら…
われらの巨匠・猿渡哲也先生といえば、正義と熱血とバイオレンス臓モツ血しぶき異常性愛らのあふれる世界らをめんめんと描き続ける猛者(モサ)。そして、その牙城を巣立ったケダモノが、ここにまた一匹……。 とまあ言い方は大げさだが、要は、猿渡プロ出身・…
ヴェ・ヴェ・ヴェ! さあ、Vaporwaveのお話を、一席ぶちますですよ? アポロ - くん~: Shoujo Doujinshi 今ではマイ・コンピュータがかわいい女の子である! (2018) さて今回は、すでにちょっとおなじみくさい《DMT Tapes》の2018年暮れのリリースから、イケ…
ヴェ〜イィ〜! さて、Vaporwaveの話なんだけど。 近ごろになって思うのだが、自分はこれまでヴェイパーウェイヴってものを、意外と甘く軽く見てたのかも知れないなって。いや、思ってた以上にこれはすごいのかな、という気がしてきているのだった。 Phuture…
1993年から現在まで続いているロングラン格闘まんが、猿渡哲也「TOUGH -タフ-」シリーズ。それは読者たちにもタフさを要求してくる、少なくとも精神におけるそれを。 猿渡哲也「TOUGH -タフ-」 - 少年ジャンプ+ ……のようなことを、皮肉っぽい意味で言いたが…
レイモン・クノーによる小説「地下鉄のザジ」(1959)のヒロインの、浮浪児みたいな女の子。その彼女をとりあえず保護しているオッサンもまた、何だか実にウロンな人物。確か警官の職質に答えて彼は、「私の職業は“ダンサー”です」と、かなりおかしなことを…
よくまあテレビでやっている「新春名作ロードショー」みたいな企画、その個人的な挙行として「シン・ゴジラ」(2016, 東宝映画)を見た。以下はその感想。ただし落ち着いて鑑賞できるような環境がなく、しかも登場人物らの早口がものすごくて、せりふらが半…
われらがヴェイパーウェイヴのほうから見て縁のあるアーティスト、ジェームズ・フェラーロ。彼による超イカしたロックンロール・アルバム「ナイトドールズ・ウィズ・ヘアスプレー」(2010)を評してみる、だがその前にちょっとしたゴタクを……。 1. 気持ちよ…