ポ  サ  研

─ Post-Truth Sound Lab, Vaporwave / Désir Duplication Répétition ─

meeting by chance: Inside Out (2016), Thievery Corp.: Saudade (2014) - いやらしさが、正義。

この2020年8月の、どうしようもない猛暑の中で──いや、別に暑くない地域もどこかにはおありでしょうが──、ちょっとでも涼しくなりそうなサウンドを、捜索し探求しているオレたちなのだった。

かといって、ハワイアンとかニューエイジ系ピアノとか()、ナマっぽいものにかたよりすぎるのは、ココ的にどうかって気がするんだよね。そこで少々、エレクトロニックかつ涼しいっぽいサウンドを、見つけてきたっ!

《ミーティング・バイ・チャンス》は、ゆったり涼しげな音を出しているチルアウト/トリップホップ系のユニット()。どうやら2012年から活動中。
これは《Marcin Cichy》という男性の一匹バンドなんだが、しかし彼の国籍とかが、明らかにされていない。状況証拠からしたらポーランドの人で、この名前は〈マルチン・チヒ〉と読むらしい。

そしてその2016年のアルバム“Inside Out”は、ミーチャンのこれまでの最大ヒット作みたいなもよう。彼の他の作品らに比して、かなり段違いのセールス実績を誇る風。

……そこはかとはなきユルぅ〜いビートの上を、ゲストらによる女声ボーカルが、インチメイトなささやきめいて、うっすらと幻想的にたゆとう。
そんなしっとりとエロティックなサウンドで、かつカバーアートもご覧のように、ウェット&セクシー。そしてそういう流れだと、“Inside Out”というタイトルからして、ヘンに意味深だと思えなくもない。

そりゃあ評価も高まりますわなぁ〜?

けれども意外にミーチャンの、これ以外の作品らは、けっこうカサカサしたアブストラクトな響きのが多いっぽい。
ウケればイイってもんだとも思わないが、しかしわれわれ大衆の求めちゃってるところを少し、〈読んで〉いただきたいですわなぁ〜?

そういやちょっと離れた話、米ワシントンDCのジーヴァリー・コーポレーション》というチルアウト/ラウンジ系バンドは、かなり有名だし世の評価も高いが()。
けれど自分が聞く限り、2014年のアルバム「サウダージ」はすごくイイ、しかしその他のは……という感想に、いまのところなってるんだよね。
それが〈サウダージ〉というポルトガル語からご推察の通り、ボサノバめいたラウンジ/ダウンテンポのアルバムである。ああっ、慕情……っ!

なのでごく個人的に、いまだ《一発屋》って見てるけど。ともあれイイところはイイですので、あわせてこのジーヴァリサウダージもオススメですわなぁ〜。