エッコ チェンバー 地下

─ €cco ₵hamber ฿asement, Vaporwave / Đésir đupłication répétition ─

Kailee Morgue: Here In Your Bedroom (2020) - 愛は止まらない……

《ケイリー・モーグ、1998年アリゾナ生まれの女性ポップ歌手。
2017年、自作曲“Medusa”のデモをツイッタラーにポストしたのがバズり、という21世紀的なきっかけからデビューへ。
そして、ご紹介する“Here In Your Bedroom”はそのEP第2作、6曲入り。

さいしょに言ったほうがいいような気がするんだが。最大の長所と思われる彼女のきれいな声、そしてワリとナイーブな楽曲、それらについて、ここにあるロック調のアップタイトなアレンジが、最大に効果的であるかどうか?
そこらを練っていかないと、そびえ立つあまりにも巨大なライバル格のビリー・アイリッシュには、とうてい対抗していけないと思うんだよね。でも声はいいと思うので、ぜひがんばって欲しいなっ。

でまあ、あとは余談のヨタ話。さっき、この《Kailee Morgue》さんのことを英語のサイトで初めて自分が知ったとき、その名前を《Kylie Minogue, カイリー・ミノーグ》に空目しちゃったんだよね。
しかしよく見たら、もちろん違う。でもそこで、「ハハッ、パロってんの? シャレだよね?」、と解釈したオレの哀しい過去。

そのあと少し調べてみたら、ミノーグさんを意識してる感じがないんだよね。本名がケイリー・ムーアであって、その姓のところを《モルグ, 死体置き場》と邪悪な感じにシャレてみた、そのくらいに伝えられている。

ったくもって自分が古い、(失敬スマンですが)何をいまさらミノーグさんだろうか。「愛が止まらない」にもほどがあるっ、と言われたら、それもそう。まあウインクのカバー版のほうが好きなんだけどなあっ()。
ところが。モーグさんのリスペクトの対象として、なぜなのか《スティーヴィー・ニックス》(1948-)が大きい存在だそうなんで、ただ単なる新旧の問題でもないっぽい。むずかしいね!