1. 【2018年スタートのWebコミック、かってに選んだベスト10】
01/02 ふじのきともこ「絶対に壊れない友だちをください。」(まんがライフWIN)
- 圧倒的な闇の深さで1年間、暗黒の輝きを放ち続けた珠玉の作品
01/31 松本ゆうす「星デミ+」(リィドカフェ)
- 圧倒的な品のなさで全Webまんが界をリードしまくり、珠玉というか玉と棒が大乱舞
02/10 カズタカ/智弘カイ「デスラバ」(マガポケ)
- 童貞集めて生きるか死ぬかの野球拳大会、王様ゲーム、そして逆襲の自家発電……物語のなぞは深まるばかり
03/01 千代「ホームルーム」(コミックDAYS)
- コミックDAYSのサイト創設と同時にスタート。金八もどきの情熱家センセイが、実はド変態だった……この数年はやりのストーカーまんがの代表として、ここに晴れて選出!
03/07 渡辺潤「デガウザー」&等々々々(すべてコミックDAYS)
- その他に、新井春巻「魔法少女になれません。」、さおとめやぎ「あいだにはたち」、若槻ヒカル「被虐男子 藤咲くん」、沢真/柴田ヨクサル「ブルーストライカー」……等々々々、コミックDAYS立ち上げ期からの連載らは、マズくはないけどもうひとつエキサイトできづらい、てのが多し?
04/13 津島隆太「セックス依存症になりました。」(週プレNEWS)
- セックスに依存しすぎたせいで、女性にハンマーで殴られ死にかけた、てな衝撃の手記
04/26 みかわ絵子「忘却バッテリー」(少年ジャンプ+)
- もっかの最新話にてボケ少年が記憶回復で逆の危機、今後のギャグ担当は誰がッ……!?
04/27 ビーノ「女子高生の無駄づかい」連載再開(コミックNewtype)
- 新規の作品ではないが、無情の打ち切りからの復活おめでとうということで選出
08/14 栗原正尚/かざあな「ナノハザード」(少年ジャンプ+)
- 前にもご紹介したけど、《ナノロボット》という設定に新味あり
08/19 柞刈湯葉/中村ミリュウ「オートマン」(コミックDAYS)
- モーニング誌によく載っているような地味さをきわめた職業人まんが……かと思ったら、SFでパラレルワールド。刮目すべき異色作!
[選出の対象] 2018年に掲載がスタートしたWebコミックで、紙媒体にベースがないもの
[各項目の見方] 掲載スタートの日付 作者名「作品タイトル」(掲載サイト)
[例外的措置] 「複数タイトルまとめて一項目」、「打ち切りからの再開」、なんてのも同梱
2. 【2018年のWebコミック界で、自分が気になった動向と話題】
花月仁「ゼウスの手」(2017-, eヤングマガジン)、目立たずひっそりと快調に進行
- ギリシア神話でサイバーパンクなノワール。すっごく面白いと自分は思う、悪のヒーロー《百鬼(なきり)くん》しゅきしゅき、そのうち必ずちゃんとした記事にする。
……がしかしこれ、あまり世間の話題にはなっていないもよう。むぅ……たとえば、《eヤンマガ》のサイト構造がすっごく分かりづらい、そのあたりに問題はないだろうか?
がちょん次郎「のんきBOY」(2014-, ニコニコ静画)、アマチュア扱いなのに更新頻度がすごい
- たぶん原稿料などが出ていないはずなのに、ほぼ新聞4コマなみの連日更新、というあっぱれな壮挙。
谷川ニコ「わたモテ」(2011-, ガンガンONLINE)、まさかの人気再燃!
- プロフェッショナル的Webまんがとしては草分けの部類に入る作品、通称「わたモテ」こと「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」。アニメ化等の勢いに乗った2013-14年あたりが人気のピーク、以後はダラ下がりかと目されていたが、それが17年初頭ごろから現在までに、まさかの人気再上昇。発行部数とかは知らないけど、とにかくいまファン層がアツい。《百合》ムードの演出が人気のひみつかッッ?
《縦読みまんが》、韓国発のニュースタイル? ジワリ侵入の気配……!
- ここで言う《縦読みまんが》とは、見開きで見ることが考慮されていないWeb専門のまんがスタイル。韓国発祥のもの、と聞いた気がする。
で、そちらからの翻訳作品を中心に、日本語のまんがとしてもチラホラ見かけるようになったけど、しかし古いまんが読者の自分には、とうてい受け容れがたい。日本では普及してほしくない。
《となジャン》にて、いささかムリのある《イッキ読みキャンペーン》
- 6月30日〜7月4日、《となりのヤングジャンプ》にて『迫稔雄「嘘喰い」全539話(完全無料で)イッキ読みキャンペーン』が実施された。……これはまた太っ腹、いよぉ大統領! と、賞賛したいのはヤマヤマだが。
しかし単行本では全49巻にもなるものを、たった5日間で読了するのはムリっぽい。てかムリだった。
どんなにヒマで時間があったとしても、集中力のほうが続かなそう。けっこう読者に頭を使わせるお話だし……。まあ、読了させようと思ってないんだろうけど。
なお《となジャン》では、追って11月にも、貴家悠/橘賢一「テラフォーマーズ」について、ほぼ同様のキャンペーンが実行された。
東毅「バドミントンガールズ」、なぜなのかふいに連載中止