《Dr. Rubinstein》──ルビンシュタイン博士はロシア生まれでドイツ在住の、女性であるらしいテクノ系のDJです(☆)。
そしてご紹介するのはこの人による、〈レジデント・アドバイザー〉ポッドキャストシリーズとして公開されたMIXです。演奏時間は、約85分です。
なお、レジデント何とか(略称:RA)とは、クラブ音楽系のやや有力なWebメディアであろうか、と考えています(☆)。それはまあ、気が向いたら見てみるのもよいかと。
それはともかく、このルビンシュタイン博士によるMIXです。
あの《Roland TB-303》らしきサウンドがブョブョ・ビュィイ〜ンと、ほとんど全編にわたって鳴り続けています。アッシィ・アッシィー・アシッドです!
ですけれど、この人の選曲しているアシッドなテクノ&ハウスに、私は新鮮さを感じたんですよね。
空間的な拡がりと、そしてちょっとやさしみのあるアシッドです。オリジナル初期シカゴのそれのような密室の狂気の産物らではなく、また1990年代のハードアシッドのような、ハイスピードで攻撃的なそれでもない。
テンポ設定も中庸ですから〈チルい〉──、チルハウスのアシッド版みたいな感触もあります。かつ、4つ打ち(Four-on-the-Floor)のハウス系トラックだけでなく、ファンクビートのエレクトロ系を、ほどよく混ぜ込んでいるところもナイスです。
ということで、とても愉しめたということをご報告します。
──ところで? なぜふと急に、ダンス系音楽のMIXをご紹介しているかというと、私がワークアウトのために使いたい、使わせてもらっているからなのです!
いや、その。私のフィジカルな諸元がおよそ、170cm / 60kgくらいなのですが、しかし近ごろ、お腹が目だってきています。少なくはない危機感を覚えてしまったので、お調子のいい音楽に合わせて身体を動かし、フィックスしようとしているのです。
そして。そういうところで、《exploSpirit》というお方のMIXとかもよさそう、使えそうかな、と思っています。
このエクスプロ・スピリットさんは、ドイツのハードテクノ系DJ/プロデューサーであるようです(☆)。そのサウンドはハードもハード、もはやドゥーム(破滅)的、というかインダストリアルのわずか手前です!
しかし、実のところなかなか音楽的で、愉しめる過激さだということは、ほとんど言うまでもないでしょう。かつ、〈じっと座って聞いていられるようなサウンドでは、とてもない!〉──という強迫性のきわまり方が、またポイント。
そしてその激しさを〈体脂肪への憎悪〉とかってに受けとって、闘いつづけることができたらいいな、と私は願っています。