エッコ チェンバー 地下

─ €cco ₵hamber ฿asement, Vaporwave / Đésir đupłication répétition ─

Hipnotic Earth: Suspended In Silence (2019) - 地には平和を、耳にはやすらぎを

《ヒプノティック・アース》は、カリフォルニア州セバストポールに在住という、アンビエント・ミュージックのプロデューサー()。2015年あたりから活動中のよう。

で、まず、セバストポールという地名を、自分は初めて聞いたんだけど。ちょっと調べたら、カリフォルニアの中央やや北にある小さな町で、その人口はわずか8千人弱。
なお、このエキゾチックな地名は、クリミア半島セバストポリに何か関係あるっぽい。ただしどういう関係なのか、そこには定説がないんだとか。

そしてこの町で、音楽に関係あるトピックといえば──、むかしジェリー・ガルシア(グレイトフル・デッドの人)が当地のハイスクールに通っていた、そしてニッポンのニューエイジ楽家喜多郎氏が現在ここに在住──、ほとんどそのくらいしかないもよう。

いや。だからどうだってことは、別にないんだ。でも今回はあまり書くことがないんで、ついね

さてヒプノティック・アースのサウンドは、ハロルド・バッド風のピアノにドローン的なモヤモヤ音をからめたもの。実に眠たぁ〜い響きが延々と続くばかりで、エクセレント。

そして、現在までに7作くらいのアルバムとEPが出ているけれど、いちばん自分がイイと思った“Suspended In Silence”を、とくに推薦。音楽に眠みを求めるアナタに、ぜひっ……!

ってのもねえ。わたくしごとですが、前の記事でご紹介した、"LIVEWIRE FESTIVAL 2"……()。
これが実は、あまりヴェイパーウェイヴの大会だとも断言しがたいしろものだったんだよね。耳についたところで、トランス、ハードアシッド、グリッチ系、ドラムンベース──、何ンかそういう、自分が近ごろそんなに聞きたくないようなサウンドに、かなりの時間、触れるハメになり。

で、ちょっと鼓膜にアレなものを感じたので、このヒプノティック・アースのサウンドで耳を休ませているんだ。ありがとう、セバストポール!