ストップできない“We”とは、誰のことだった?
このヴェイパーウェイヴという世界で一定の存在感を誇っているレーベル、ドリーム・カタログ社。その、廃業みたいなことが決まったらしい。
2020年11月11日付で、そっちのシャッチョさんである《HKE》ことデヴィッド・ルッソ氏が、そんな声明を出しているんだ(☆)。
その声明を、よくよくザザッと読んでみると──。
ドリ・カタのBandcampのページまでをも消してしまうとか(☆)、HKE本人が制作を止めてしまうとか、そんな深刻なことまでは、ないっぽい見通しの感じ。いや、断言とかはできないけど。
さ〜てはルッソさん、〈やっぱ会社の経営なんてマンドクセ〉、っていう気分になっちゃった? じゃあまあ、別によくない?
ヴェイパーウェイヴの側からHKE社長と彼のドリ・カタ社をずっと見ていて、想うところはいろいろある。あまり過剰に言ってもしょうがないんで、さらりと流すけど。
じゃ、よかったことを想い出そう。前にもご紹介した同社・発のオムニバス《カオス》シリーズのリリースが、2017年晩秋……(★)。
その記事に書いたが、まったく感嘆するしかないしろもので、そのときはほんとうに感動し感激しちゃったんだよね。当時の自分が、いまだこの音楽(もどき)に対してウブだったせいもあろうけど。
しかし、それからちょうど3年後の現在まで、ドリ・カタ社の出荷品で〈これはいい!〉って思ったのは、こちらもすでにご紹介した《CVLTVRE》の“NEW”くらい(★)。まあそれはオレ個人の感想にしても、他に何かイイのあったらぜひお教えくだい。
……カート・コバーンが自殺をキメこんだところでロックンロールの業界は、ダメな意味で何ひとつ変わりはしなかった。いっぽう、ドリ・カタ社ひとつが消えたところでヴェイパーウェイヴのオレたちは、いい意味で何ン〜も変わらない、ってところを示さなきゃなンねェぜっ!
[sum-up in ԑngłiꙅℏ]
That famous Dream Catalogue Co. will go out of business in 2021, the president HKE said. But I don't think this is such a big incident.
When Kurt Cobain committed suicide, the rock'n'roll industry hasn't changed at all in the worst way. On the other hand, when a company disappears, we at Vaporwave will have to show that in a good way nothing will change.