歳月の経過ってヤツが実にお早いもので、ことし2020年もすでにズズイと押しつまり……。
そして歳末恒例の“Pop Ambient”シリーズが、信頼と実績のKompaktレーベルから、ことしもリリースされました! 2001年からずっと出てるので、もう数えて第20弾さ! イェイッ。
ぜひ、よろしくご笑納ください。いや別にオレからの贈り物ではないっスけどね!
で、テクノ部門の“Total”シリーズもそうなんだけど、コンパクト発オムニバスのキュレーター氏は、ほんっとに目が高いというかセンスがいいというか──(★)。
毎回、必ず感心させられてしまうんだ。各トラックらの品質の高さは折り紙つき!
ただ。〈いつものように高品位、大いに愉しめる、必聴であろう〉、ということを前提としながらも、〈しかし、これが“すべて”なんだろうか?〉という想いのきざすことは、隠しておけない。
ちょっと具体的に言えば、《アンビエント》としての“Pop Ambient”シリーズには、あまりにも音楽よりすぎないだろうか、システム志向みたいなところがないすぎでは、ということは毎年思う(★)。
ただそこいらが、この“Pop Ambient”シリーズの、《ポップ》であるというコンセプトの出ているところなのだろう。タイトル通りのしろものなので、文句の言いようはない。
そしてそのコンセプトが、かれこれ20年間も押し通されていること。
そこに人は、チカラ強さを感じるか、またはマンネリズムを感じてしまうだろうか。
そもそもオレらは、どうしても何か前向きだとか、進歩だの前衛性だのみたいのを、求め志向しなければならないのか。それとも、やさしみでエンターテインされることの悦びをエンジョイし続けているだけでいいのだろうか。
とくにいまは答を出さないけれど、ともあれ“Pop Ambient”シリーズが常に〈使える〉ものであり続けていることに、大きな大きな敬意を自分は表したいんだよね! イェイッ。