エッコ チェンバー 地下

─ €cco ₵hamber ฿asement, Vaporwave / Đésir đupłication répétition ─

Tsudio Studio (feat. HALLCA): Promise of Summer (2020) - ぬこシcorp RMXキタ〜!!

この晩秋にサマーソングのご紹介も何ンだけど、すいません恐らく猛暑のせいで、こういうのが出てることに気づかなかったので!

で、《Tsudio Studio》、ツジオスタジオという人は神戸に在住の音楽クリエイターでおられるとか。彼によるシングル“Promise of Summer”(プロミス・オブ・サマー)は、2020年8月末に発表されていたものだが……。
その〈B面〉的な部位に収録の、“猫 シ corp. Mallsoft Remix”、これがもうすばらしい。原曲の4分間ちょっとを10分近くにまで引き伸ばしつつ、その長さをまったく感じさせないドリーミィな至福の刻(とき)の演出に大成功!

──それが結論だが、あと少し細かく述べておくと。オリジナルはおそらく〈シティポップ・リバイバル〉が意識されてそうなもので、楽曲自体はひじょうによいと思う。
ところがだ。サウンド的に、ヴェイパーウェイヴのドロ〜リ腐乱した美学に染まっちゃってるオレが聞いた感じ、鼓膜へとガツガツ当たってくる響きが多いんだよね。

そうした要素らの筆頭として、そのボーカルがメカニカルなケロケロ・ボイスになっているところが、自分にはまったくフに落ちない。唄の内容がメカっぽい、もしくはシニカルで分裂的なムードが目ざされた、ってワケでもない感じだし。

で、そういうものを受けて、オレらの崇めるモール神である偉大なヴェイパー者《猫 シ corp.》つぁんは何をなしたのか……()。

現在はHiraethレコーズの社長でもあられる猫 シ corp.さん
現在はHiraethレコーズの社長でも
あられる猫 シ corp.たん(

もちろんスピードをいい感じにダウン、そして全体をやさしいリバーブの蒸気と雑踏のノイズにくるみ込みながら──つまり鼓膜に当たるような要素らを巧みにカバリングしつつ──、そしてちみつさをきわめた再構成。
ぞんぶんに感服させられてしまうのは、原曲のコーラスパートをさいしょに持ってくるような構成変えを大胆にしているけれど、しかし、あった要素らのすべてを、このリミックスの中で活かしきっている──、ということだ。

……そこにあふれる善意、やさしみ!!

あ、いや、ね。ヴェイパーウェイヴのうちわの論理では《モールソフト》なんて、こういう善意ばかりの音楽じゃない気もするんだけどね()。もっとこう、ソフトさにくるまれた悪ふざけ&アイロニー、みたいなところあると思うが。

とはいえとにかく、われらの猫シさんのあまりな有能さがヤバい。聞いて愉しいであるばかりか、一般ポップのヴェイパー式エディットの1コのお手本としても、イェイッ

[sum-up in ԑngłiꙅℏ]
Tsudio Studio is a music producer living in Kobe, an international city in Japan. And, in the B-side part of his single “Promise of Summer”, a version called “猫 シ corp. Mallsoft Remix” is recorded. This is wonderful!
The original, a city pop revival-style song, is pretty good, but it sounds unbalanced. And the remix by 猫 シ corp. covers all of these shortcomings while weaving a dreamlike pleasure. The 4 minutes of the original song has been extended to nearly 10 minutes, but I don't feel the length at all.

猫 シ corp., the God of Mallsoft we worship. He is great.