猫 シ Corp.といえばmallsoftなるジャンル(スーパーのBGMを擬態したVaporwave)の創始者として有名、あちこちのレーベルのオムニバスに出てるからおそらく人脈豊富…それらは話として知ってたけど、しかしいまいち具体的な創作のイメージがなかった。
で、こんな言論を自分が近ごろしているので、勉強し直しみたいな感じであらためて聞いてみると、このアルバムなんかすごくいいなーと。
猫 シ Corp. - 家族. 劳动. 쇼핑. (家族・労働・ショッピング)(2018)
猫シさんの作品は前にもほとんど聞いたと思うんだが、なぜかいまこの近作が耳に心地よい。彼の出世作「Palm Mall」(2014)あたりに比べると今作は、耳に刺さるような音のエッジやムダなダイナミクスがなくなって、代わりに奥行きや拡がり感が増し、かつ前衛気取りみたいのが抜けた感じ、そのあたりがいいのだろうか?