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ながいけん「第三世界の長井」 - ニセ者の色は、グリーン or レッド?

傑作であるとか名作だとか、言いきることもできないが。でもなぜか、ごく一部の人らの心にへばりつき続けているまんが、ながいけん第三世界の長井(2009-19, ゲッサン掲載)。以下、「長井」。

そして自分もまたその〈一部の人〉みたいなので、その「長井」のご紹介か感想のような記事を2本、デッチあげたのが今2020年6月のこと。どのようなまんが作品なのかという説明は、その記事らをご参照です!(#1 / #2

とはいえ特殊な事情があって。まず、この「長井」は未完の作である。

ハンパなところでゲッサン誌への掲載が止まった理由が何なのか、それは明らかでない。そして単行本は4巻まで出て止まっており、雑誌には掲載された未収録分が、約90ページ。

で、それらがこれからどうなる見通しだ、と言えるのか? というわけで自分の「長井」記事らを、ワリに悲観的なトーンで〆くくるしかなかったのが、残念だったんだよね。

だがしかし? まさか自分の記事らが何か機能したワケではなかろうが、その6月の下旬から、ちょっとした関連の動きが──。

──どういう動きか。簡潔に言ってツイッターに、第三世界の長井【公式】》を称するアカウントが誕生。〈ながいけん先生の委託を受けて、スタッフが運営しております〉として、「長井」の下描きみたいな画像らを、6点ほどポストしているんだ()。
そしてその画像らが、ちゃんと「長井」の中断地点からの続きに見えているので悦ばしい。《ニセ長井星人》の登場から続いたであろうシーンら、その一部分に。

いや【公式】と称しているけれど、だがこれが本当に《公式》なのか、現状どういう確証もない。〈ニセの色は緑〉というような、分かりやすさはない。
だがこのアカウントの誕生からすでに1ヶ月、騙りにしては、あまりにも長命なのでは? それと前記のように、うpしてる画らがそれらしいので、オレとしては信じちゃってる気味なんだ。

だがしかし? このアカウントはいったい《何》をアナウンスしているものなのか、それが現状ナゾなんだよね。

ふつうだったら掲載の再開──商業か自主メディアか、それはどっちでもイイけど──、そういう《何か》を宣伝するものなのでは。あるいは制作継続のための資金を、どうにかして募るとか。
そういう何かが《何》であるのか、いまだぜんぜん明らかでない。まあ、そうしてムダにナゾが多いのが実に「長井」的だ、といえばまったくそうだがっ……!

ただ、どういうことになるにしろ、かの《ながいけん閣下》が何か動いているらしいと、そんな風説だけで〈一部の人ら〉をワクワクさせる。そこまでのカリスマまんが家で、この作者はあるのだ。……一部で
何しろこの天才さん、1980年代中盤のデビューから現在まで、出した単行本は約12冊しかない。平均しちゃえば4年に1冊強、W杯なみのレアイベントになっている。

それほどのありがたい玉稿らを今後、月に1ページずつでも拝むことができたら、かなりの幸いなんだがっ……!!

【参考Webページ】 ながいけん第三世界の長井』 未回収の伏線 - 多分すぐに飽きる日記(