ポ  サ  研

─ ポスト真実 のサウンド研究, ヴェィパーゥエィヴ と仲間たち, 欲望 複製 反復 ─

Web Toons

惣領冬実「チェーザレ 破壊の創造者」 - ジョスカン・デプレ と ボルジアの出遭い(そこね)

惣領冬実「チェーザレ 破壊の創造者」 - コミックDAYS 2005年よりモーニング誌に不定期掲載中の、「チェーザレ 破壊の創造者」。ルネサンス・イタリアの姦雄チェーザレ・ボルジアの生涯を、またはその青年期を、描くような劇画なのかと思って見ているけれど。…

うすた京介「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」 - ヒゲ長き小学生は無敵

うすた京介「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」 - 少年ジャンプ+ うすた京介「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」は、週刊少年ジャンプ掲載のギャグまんが。掲載時期は1995-97年。単行本は、ジャンプ・コミックスとして全7巻。そ…

梶原一騎/やまさき拓味「英雄失格」(1977) - 敗者たちにも、《何か》を与えたい

梶原一騎/やまさき拓味「英雄失格」第1巻 - クレイジーマンガ 梶原一騎&やまさき拓味による「英雄失格 ─アンチ・ヒーローたちの詩─」は、週刊少年サンデー掲載のスポーツ劇画。掲載時期は、1977年37号からの約1年間。単行本は全6巻。しかしその単行本らが、…

いわゆる《岡村発言》 と、猿渡哲也の劇画「TOUGH―タフ―」のリアリズム

2020年4月下旬、有名コメディアンであるらしき岡村隆史氏による、世に広く問題視された発言。なるべく信頼できそうなソースによると、こうだったそう。 岡村隆史さんは、今月24日未明に放送されたニッポン放送のラジオ番組「オールナイトニッポン」で、「(……

ツジトモ「GIANT KILLING」, 小林有吾「アオアシ」 - 《ピラミッド》を破壊したく候

ツジトモ「GIANT KILLING」 - コミックDAYS期間限定・約100話くらい無料(2020年5月10日まで) “新型肺炎”蔓延のあおりで、サッカーの試合がず〜っと見れてないんだよね。今2020年2月末から、ずっと。Jのリーグ戦再開のメドも立たないし……。なのでもう、こん…

丹念に発酵「このヒーラー、めんどくさい」 - ついにオレらが輝けるこの世界

丹念に発酵「このヒーラー、めんどくさい」 - コミックウォーカー 一般的なファンタジーRPGのパーティにぜひとも必要な、回復係──。ジョブ名としては、僧侶、ビショップ、神官、クレリック、プリーステス、白魔道士、といったお方々。言い方はいろいろあるけ…

蔵石ユウ/白山一也「絶望集落」 - 気ィつけれっ! “村”と“島”にはご用心ッ!?

蔵石ユウ/白山一也「絶望集落」 - マガジンポケット 今2020年3月からのマガジンポケット新連載、モンスターパニックホラーまんが「絶望集落」──。これをばくぜんと見ていて印象的だったことは、まず高校生であるヒーローの名前が三沢くん、その親友が田上、…

The Pop Group: We Are All Prostitutes (1979) - ボクらはみんな売春婦(夫)

The Pop Group: For How Much Longer Do We Tolerate Mass Murder? (1980) - Bandcamp 今2020年の2月から3月、ツイッタラー掲載の「100日後に死ぬワニ」というまんがが、いまトレンドなんだってさ。──と風のたよりに聞いていたら、追ってその作品が《ステマ…

2019年のWebコミック、かってに選んだベスト5っ!! - 邪剣・オメガ・餓獣・電人・恋獄・そして絶望……!?

この2020年もすでに3月の末になって、いまさら19年の総括も少々何ンだけど。いや〜そこはそれ、《年度末》だから、みたいな概念で。昨19年に掲載スタートしたウェブ媒体のまんがで、印象の強かったタイトルら、そのまとめ&ミニレビューだよ! ところで過去…

Seabaud: ジャンプ JUMPU (2017) - 《彼岸島》から──イシガキジマへ──そしてまた──

Seabaud: ジャンプ JUMPU (2017) - Bandcamp まったくもって頭のおかしい話だけれど、前の「彼岸島」の記事を書いたら(★)、オレのお脳の一部がすっかり彼岸島になってしまったもよう。ちょっとボーッとしていたら、こんなことを思いついてしまったのだった…

松本光司「彼岸島 48日後…」 - 買い物自慢 と買わない自慢、あるいは〈クソ漫画〉のすゝめ

松本光司「彼岸島 48日後…」 - コミックDAYS 週刊ヤングマガジン連載中のホラー劇画、松本光司による「彼岸島」シリーズ(2002-)。申すまでもなく、ものすごく偉大なる作品だ。このタイトルの偉大さの徴候の一端として、他メディアへの移植実績をチェキる…

南勝久「ザ・ファブル」 - “寓話”、とはタメになるお話のこと

南勝久「ザ・ファブル」 - コミックDAYS 週刊ヤングマガジン掲載の「ザ・ファブル」(2014-19, 第1部・完)──まるで“寓話(fable)”の領域とまで言われる天才的殺し屋、その休暇生活を描く劇画── そして“ふつう”に人気のあるタイトルだ──オレもけっこう面白…

うぐいす祥子「ときめきのいけにえ」 - こわいくらいに(?)──ときめき卜ぅ十イ卜!

うぐいす祥子「ときめきのいけにえ」 - マガジンポケット ……あっれっ? コロナウイルスのブーム(衝撃)だかフィーバー(熱病)だか、もう3月も半ばをすぎたのに、ぜんぜん治まらないんですけど?いや、むしろ。サッカー協会の田島会長まで罹患しちゃったと…

内海八重「なれの果ての僕ら」 - サイコーの《仲間》たちが、サイコ的に殺しあう

週刊少年マガジン2020年7号からの連載作、関連サイトのマガジンポケットにも掲載中のサスペンス、内海八重による「なれの果ての僕ら」。これはいま気になるまんが作品だ。 事件は52時間後に解決した。その間、12人が死んだ。――閉ざされた教室で、ヒトは…

奥嶋ひろまさ「アシスタントアサシン」 - スゴ腕殺し屋、ヘッポコまんが家志望……《平伸イズム》はフォーエバーなのか

われらの巨匠・猿渡哲也先生といえば、正義と熱血とバイオレンス臓モツ血しぶき異常性愛らのあふれる世界らをめんめんと描き続ける猛者(モサ)。そして、その牙城を巣立ったケダモノが、ここにまた一匹……。 とまあ言い方は大げさだが、要は、猿渡プロ出身・…

猿渡哲也「TOUGH -タフ-」シリーズ - 《鬼龍》おじさんのフロイト研究、あるいは……

1993年から現在まで続いているロングラン格闘まんが、猿渡哲也「TOUGH -タフ-」シリーズ。それは読者たちにもタフさを要求してくる、少なくとも精神におけるそれを。 猿渡哲也「TOUGH -タフ-」 - 少年ジャンプ+ ……のようなことを、皮肉っぽい意味で言いたが…

高山としのり「魔法少女れおの性活」(2019) - 悪と絶望に抗してわれわれは叫ぶ──《性戯こそ正義》

レイモン・クノーによる小説「地下鉄のザジ」(1959)のヒロインの、浮浪児みたいな女の子。その彼女をとりあえず保護しているオッサンもまた、何だか実にウロンな人物。確か警官の職質に答えて彼は、「私の職業は“ダンサー”です」と、かなりおかしなことを…

2018年のWebコミック総括!? かってに選んだベスト10っ!!

1. 【2018年スタートのWebコミック、かってに選んだベスト10】 01/02 ふじのきともこ「絶対に壊れない友だちをください。」(まんがライフWIN) 圧倒的な闇の深さで1年間、暗黒の輝きを放ち続けた珠玉の作品 01/31 松本ゆうす「星デミ+」(リィドカフェ) …

久保保久「よんでますよ、アザゼルさん。」 - 堕天するしかなかった、《こまわりくん》の末裔

久保保久「よんでますよ、アザゼルさん。」 - Pixivコミック ふと足を踏み入れたディスカウント店のBGM──その嘘ンこボサノヴァ風イージーリスニングが、意外にけっこうなモールソフト(Mallsoft、スーパーのBGM風ヴェイパーウェイヴ)なので、思わず耳を澄ま…

フォビドゥン澁川「スナックバス江」 - 凍土の都に、ハートウォーミングなムダ話?

― バス江ママさんにバブみを感じてオギャってみれば? ― なぞがなぞを呼ぶ、地獄めいた場末のスナック《バス江》。だがその所在地は札幌・北二十四条であると、なぜかそこだけみょうに明示されているのが奇妙。地元の人には、まさに“場末”だなァと、ピンとく…

大川ぶくぶ「ポプテピピック シーズン3」 - W3 4LL 4R3 1N PØP†34M

大川ぶくぶ「ポプテピピック シーズン3」 【お知らせ】浮世のあれにより、ちと長いワラジを履くハメになって、明日の12月13日は更新ができない見込みです。へたすると14日もですが、しかしがんばりたいです。 …それにしても「ポプテピピック」、いまさら言い…

《漫画村》騒動余話 - 大槻ハンチョウの心を安らかならしめたいっ…!

まあこれも、どこかの部分でWebまんがに関連している話。今2018年もあえなく暮れようとしている師走のこのごろだが、その半年ほど前の6月にこういう話題がバズったことは、多くの方々がいまだご記憶のはず。 ◇BuzzFeed News(2018/06/22) 「漫画村」閉鎖で…

ImCoPav: HENTAI MIXTAPE (2018), etc - ヘンタイウェイヴ到来、思わず目がしいたけに!? この波に乗り遅れる…なッッ!!

ImCoPav: HENTAI MIXTAPE (2018) - 貴方のFull Lengthの悦楽のために ImCoPav: HENTAI MIXTAPE (2018) 先日の記事の題材「自決 9 6: Haha Technology」 (2017)について調べていたとき、その供給元レーベルである《Seikomart》のBandcampページでふと目につ…

ツジトモ/綱本将也「GIANT KILLING - ジャイアントキリング」 - 小雪の舞い散る季節に思い出す《あんなこと》、とは?

ツジトモ/綱本将也「GIANT KILLING - ジャイアントキリング」 - コミックDAYS サッカーの話、この12月5日、自分がちょっと応援している浦和レッドダイヤモンズが、鹿島アントラーズを倒し、天皇杯の決勝戦に進出。そこでひとつ、思い出したメモリーが…。 …ま…

栗原正尚・かざあな「ナノハザード」 と 久楽「猫田びより」 - いずれは有料、もしくは無料になるまんがたち

こうなることは、ほぼ分かっていた。だがしかし、明示的な警告を発することができなかったのは、自らの怯懦と小心ゆえか。いや、もし仮に警告していたとしても、それがいったい幾人ほどの耳に入ったことだろう? 自分のごとき、名もなく小さな者の口からのこ…

鬼頭えん「地獄の釜の蓋を開けろ ~マビノギオン偽典~」 - 意欲にもえもえ、コロンブスの大罪

鬼頭えん「地獄の釜の蓋を開けろ ~マビノギオン偽典~」 - コミックNewtype 鬼頭えん「地獄の釜の蓋を開けろ ~マビノギオン偽典~」は、Webまんがサイト「コミックNewtype」で2018年4月より掲載中のダークファンタジー。サイトの紹介文を以下に引用。 <舞…

栗原正尚・かざあな「ナノハザード」 - 21世紀の読者を丸め込む《設定》、とは…?

栗原正尚・かざあな「ナノハザード」 - 少年ジャンプ+ Webまんがサイト「少年ジャンプ+」にて2018年8月より掲載中の「ナノハザード」は、「怨み屋本舗」で知られる栗原正尚と新鋭作画家・かざあなのコンビによるSFサスペンス。おそらくは近未来の日本、研…

山口譲司「不倫食堂」 - まさかのエロスのルーチン反復

集英社『グランドジャンプ』にて2016年から連載中の山口譲司「不倫食堂」は、B級グルメ探訪および人妻エロコメであるようなまんが作品。平凡な妻子持ちのサラリーマン、しかし隠れた美味らの追求を趣味とするヒーローが、日本各地の出張先にて、地元の名物ら…

みかわ絵子「忘却バッテリー」 - グレッチで殴って、ジャズマスでエグって。

前記事『「忘却バッテリー」と、オウテカ』(☆)の補足、小ネタ。まずは、その前記事でご紹介したストーリーの続きから。 …元天才のバッテリーを擁する三流野球部は、やがて多少だけチームらしくなり、そして練習試合に臨む。対戦相手は、かってのライバルが…

みかわ絵子「忘却バッテリー」 と 戻りつく原点であるらしきAutechre(オウテカ)

Webコミックサイト「少年ジャンプ+」にて2018年4月より掲載中の野球まんが、みかわ絵子「忘却バッテリー」。 【作品概要】 中学シニア時代に天才と謳われたキャッチャーくんが、何かの事故のため記憶を失い、野球の知識や技術も忘れ、ムリに《陽キャ》を装う…